昔、あるところに一匹のパンダさんがいました。
パンダさんは黄色のスパッツが大のお気に入りでした。
ある朝いつものように黄色のスパッツをはいて上機嫌でスキップしていた所、やまぶどうさんに声をかけられました。
「やあパンダさん、ごきげんよう。最近また太ったようだね?黄色のスパッツが可哀想なぐらいに伸びきっているよ」
ぷち。
その発言は、やまぶどうさんにとってはちょっとしたジョークだったのですが、パンダさんの怒りゲージは一気にMAXまで跳ね上がりました。
怒り狂ったパンダさんはやまぶどうさんにおどりかかりました。
そしてやまぶどうさんをぷちぷちと一粒づつ潰しはじめました。
「あ――――、ごめんよパンダさん、ちょっとしたジョークなんだってば―――――」
やまぶどうさんは叫びました。しかしその命乞いはむなしく快晴の空にひびくだけで、バーサクしたパンダさんの耳には届きませんでした。
パンダさんは夕方までやまぶどうさんをぷちぷちつぶして遊びました。
(え、そんなことで遊べるのか、って?梱包用のエアマットをぷちぷちと楽しげに潰すひとって結構いるじゃないですか(笑))
哀れなやまぶどうさん。まさに『口は災いの門』。
ひととおりやまぶどうさんを潰したパンダさんは上機嫌で帰路につこうとしました。ところが。
「何じゃこりゃ〜〜!?」
そう、パンダさんのお気に入りの黄色のスパッツは、ちょっと黒ずんだやまぶどうさん色になっていましたとさ。