辻 李

雨がこんなにも優しいなんて知らなかった
冷たい心を溶かすように
雨が僕の肩に降り注ぐ
君が雨に濡れないように
少し傘からはみ出た僕の肩
シャツの裾が濡れているけど
僕は君のために雨に打たれているんだって思うと
シャツを濡らす雨がとても優しいものに思えたんだ
左に君の体温
右に少し冷たいシャツの裾
僕は青い傘をさして
君と二人で雨の中を歩く
いつか
二人でまた出かけたときに
こうして雨が降ったときは
また僕が傘をさしてあげるから
だから
次の雨の季節にも
こうして二人で歩いていたい
その時僕はもう一度
雨がこんなにも優しいことを思い出すから

君と二人で歩いていると
雨はこんなにも僕に優しい