探し物が見つからない。
 ちいさな、ちいさな僕の箱庭では、もう見つからないのだろう。分かっていても探してしまう、僕。
 愚かな繰り返し。
 期待して、失望。何度繰り返せば慣れるというのだろう?


 星が綺麗な夜。
 降ってきそうな、という言葉が本当にぴったりだ。恐いくらいに晴れ渡っている。
 今日はまだ探し物が見つかっていない。
 公園で一人、夜空を見上げている。
 思わず靴を脱いで、舗装されたコンクリートの上を歩く。夜気を含んだ空気は冷たく、足に伝わる温度が低い。
 誰も居ない公園は、音がない。
 本当に、独りぼっちになってしまったようで。
 恐い?
 辛い?
 苦しい?
 …あ。
 足に鈍い痛みが走る。コンクリートの破片で足を切った。流石に裸足はまずかったらしい。
 破片、何かの1パーツ。
 星は、集合体だ。気体、固体の差はあれど、何かが集まってひとつの形をなしている。
 人も、そうだ。
 細胞がたくさん集まって出来ている。
 たくさんのじぶんの欠片が死んで、生まれてそしてひとつの形をなしている。
 多くのものは沢山のモノが集まってひとつになっている。
 …探し物が、見つかった。


← Back    Next →